ストゥーパとカーストと

山の夜食

ネパールの
ビレッジトレッキング、
あっちエリアルートのもどり道で
いつも立ち寄っている食堂

焼きそば・チョーメンを頼むと
必ずフォークを突き立ててあって
日本だったらあれだな、、

とか思いつつ
ちょい辛のソース
アチャールもかけてもらって
スパイシー焼きそば、醤油系 😀

ファストフード的に
出てくるものだから
麺は予め茹でてあって
食感はのびのびめ

それでも
お腹がエンプティな
トレッキング夜食として
ありがたい

この箸などを立てる行為
日本のほか、中国北部、
シーサンパンナ、タイなどの
仏教エリアで
見かけたりもする

どうやら
天と地上の魂の
架け橋的役割らしい

仏塔、蘇東坡、ストゥーパ
あたりと同じ役割っぽい

シーサンパンナでは
村人が天に願いを
伝えたいときなど

寺院の内、
または外に
砂の塔や棒を立てて
そこから紐を伸ばし
寺院内の仏像の頭上に
つなげる

寺院の屋根の
てっぺんにそびえる
とんがりは
安置された仏像の真上に
設置されていることが
多いようにも思う

僕的世界観においては
地球外からの高度文明が
祖先、
または祖先との関わりの可能性もと
妄想しているので

元々は
空港や宇宙港にあった
管制塔やアンテナが
モチーフになっているのではと
思っていたりもする

チョーメンに突き刺さった
フォークからもまた妄想しきり 😀

しかしそういえば
この日のこの食堂では
ちょっとした事件あり

僕と旅友達とで
へとへと休憩をしていたら

地元の若者たちがやってきて
英語で話しかけてきたのだけど
なにやらおかしな雰囲気

酔っ払っているのか
名物のやりすぎで
ラリっているのか

まあ気にせずにと
食事をしていたら
僕の向かいに座っている
旅友達の表情が強張って

どうしたのかと尋ねたら
僕の背後にいる若者たちが
僕らを馬鹿にするような態度で
こちらを指して
クスクス笑っているとか

確かに
妙な笑い方でもあり
からかい程度にくる質問も
やや気になりはしたのだけど

旅友達は
もともと南米でも
暮らしていたから
この感覚はわかると
まあ思いっきり

「エクスキューズミー」

若者たちに
なんか言いたいことあるのか、
ということになって
話を聞けば

お前ら日本人など
ツーリストは気楽なもんだ
俺たちは一生懸命
毎日休まず働いても
ここから抜け出せないのに
お前らときたら
ブラブラ遊びにきているだけ、
と興奮気味

ただの嫉妬とも
取れるのだけど

すでに
ネパールは四ヶ月間目、
貧困・一般・富裕
ひととおり友人がいたから
気持ちも事情も理解できる

けれどこちらも
ただブラブラと
遊んでいるわけではないし

僕らにも
彼らのいうツーリストにも
それぞれの背景がある
見えるほどラクしてるわけでも
ないだろう

旅友達は、
自分たちも
休みもそこそこに働いて
そのお金で暮らし
そのお金を貯めて
やっときているんだ

仕事を休んでいる間は
当然、収入だって止まる

君たちは
お金がないと言いながら
さっきから
グラス3つもあけて
タバコだって続けて吸うほど
余裕があるじゃないか、
なぜお金がないというの?
と尋ねる

僕からすれば
滞在ビザを気にすることなく
ネパールで働けて暮らせるだけでも
羨ましいんだけどな

どこでどう
暮らせれば幸せかなんて
人それぞれなわけだけど
僕はネパールかタイあたりで
暮らしたいのでね

ただ
この日の会話的に、
日本人の
アイデンティティありの前提では
違和感しかなく
彼らに伝えるわけにも
行かないのだけど。

ふと会話が途切れて
やや不穏な空気

おっと、、
この感じはあかんかも、、、

相手は三人
ここは山奥の超ローカル
彼らを含め
お店の人も他のお客さんも
同じ気持ちでいるのなら
敵になる可能性もある

杖代わりに使っていた
硬い棒切れの位置を
ちらっと確認して臨戦態勢

酔っ払って
クダを巻いてきたのはひとり
あとの若者は話を合わせて
相槌を打っていた程度にも見えた

リーダー格を抑えたら
なんとかなるかなとか思って
よくよく皆の表情を見たら
彼らもなんだか困っている様子

お店の人やお客さんも
なにやら恥ずかしそうな
微妙な表情、

そろそろお開きしなよと
お客さんも
彼らを諭しはじめたところで
旅友達も仲直りしよう、と握手

相手も謝ってきたので
一同、緊張が解けた

僕らに向けた憤りは
もっと別なところからきていると
僕らもわかっているから

正直なところ
後味は悪かったけど
相互理解という部分で
仕方ないという判断

僕らだから
たいしたことはないけど
相手を間違えたら
暴力沙汰にもなりかねない

ひとくちに
「ツーリスト」といっても
けっこう危ない輩もいるからね

ネパールでは
カーストは
廃止されたとはいえ
根強い事情を知らずには
歩きにくい国でもある

特に
貧困層の友人が幾人かできて
初めて理解できた世界観

そのフィルターを通せば
見えるものが一変するよ
カースト外の僕でさえ、憤る。

このカースト
僕の世界観では
古代における地球外からの
政治・軍隊的流れが
始まりではと妄想中

けれどそれは
あくまで頭の中の話であって

現実の世界では
そのカーストに
翻弄され続ける人たちの
少なくないこと。

古代や民俗だと
ウキウキ歩いては
妄想に胸を膨らませる反面

ローカーストの現実に
胸が痛くなって
自分にできることはないかと
お節介を模索してしまう

同時に
得体の知れない
深淵で巨大な気配に対して
いわゆる焼け石に水なのか
とも考えてしまう

ただ個人として
出会えた友人たちになら
手伝えることはありそうだと
焦りのようなものも感じて。